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もっと知ろうよ! 儒教@東洋文庫ミュージアム

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久しぶりの更新である.


6月に入ってすぐの頃,有給休暇をつかって東洋文庫ミュージアムに出かけた.

「もっと知ろうよ!儒教」展に興味があったのである.

私を含めた日本人に大きな影響を与えているという儒教について,考えてみればよく知らないことに気付いたのである.


儒教とは孔子を始祖とする,倫理道徳であり,学問思想であり,宗教であるという.

古代中国における「儒」とは葬送儀礼を専門とする「巫祝」の集団で孔子もその一人であったと考えられている.

ここから祖霊崇拝の要素や現実社会に適応する理論を築き上げたことが孔子の業績だそうだ.

孔子の弟子たち「儒家」の中でも功績が大きかったのが「性善説」を唱えた孟子である.

宋時代になると統一理論を深めていく気風の中で朱子は入れ乱れていた諸説を整理し,体系化を行ったという.

朱子学は江戸時代から幕末ものの小説やテレビで出てきていたが,内容まで考えたことなかった.

先師孔子行教図

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有名な孔子像の一つだそうだ.

ちなみに

フランス人の描く孔子

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ロシア人の描く孔子

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ローマで刊行されたフランス語の文献

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老子と孔子の対面図(後漢時代の墓材から)

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そして,日本人の描く孔子(江戸時代)

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面白いものである.


国宝 毛詩

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「毛詩」は儒教の最重要テキストの一つ「詩経」のことだそうだ.

ヲコト点が加えられていることで,平安時代の読み方が分かるという意味でも重要な一品ということである.


国指定重要文化財 古文尚書

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「尚書」別名「書経」は古代の王者の記録や文書をまとめたもので「昭和」や「平成」の元号はここから取られたそうである.


五経図

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伝説の聖王「禹」が全土を九州に分けて,各地の山や川,特産品を調べたということが書かれているそうだ.


易学啓蒙

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難解極まる易経をわかりやすく説いた本とのこと.

卜筮というのもなかなか複雑そうで,私には理解できなさそうだ.


父母恩重経

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中国で作成された仏典とのこと.

仏教は出家して家族に対する思いなどを断ち切ることを重視するのにも関わらず,父母への恩は偉大で「考」の精神で報いるべきだと説かれているのだそうだ.

日本では神仏習合のようなことが起こったが,中国でも似たようなことが起こったと考えると面白い.


マテオ・リッチと徐光啓

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教科書で一度は見たことがある図である.

この当時はキリスト教の布教が認められていたのだが,のち,禁止されることになる.


殿試策

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歴史上でも最高難関の試験として有名な科挙の中でも,最後の試験である殿試のこの年のトップの成績で合格した人の答案ということである.

何時間も閉じ込められてこのように整然とした答案を書くという集中力は絶対に私にはない.


外戚事鑑

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中国歴代の外戚が行った良い例と悪い例を集めているそうだ.
明の第五代皇帝・宣徳帝の命令で作成されたそうで,権力のある人も大変だったのだなと思わせられる.

越南婚葬行列図

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ベトナムはかつて漢字文化圏に含まれており,科挙制度もあったそうだ.

儒式に則った冠婚葬祭を執り行っていたそうである.

この人が「泣き女」だろうか.

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儒教に関してはこのような特別展でもないと,知る機会もないのでとても良い機会を頂いたと思っている.

東洋文庫ミュージアムの展覧会は勉強になるものが多いので次回展以降も注目していきたい.

補足
蘇軾と王安石をみつけた.

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かわいい.


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by Allegro-nontroppo | 2016-06-20 00:49 | 博物館