伊勢・飛鳥・橿原旅行記 2日目

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伊勢・飛鳥・橿原旅行の2日目は明日香村をまわった.
写真は高松塚古墳である.
明日香では初めて電気自転車を体験した.
明日香村をまわるのにはレンタサイクルを活用するのがよかろうということになったのだが,私が最後に自転車に乗ったのは10年以上も前のことである.
体力がもつか,非常に心配であったので,電気自転車を借りることにしたのだが,これは正解であった.
普通の自転車と比べて特に乗りにくいということはなく,さらに明日香村を巡りはじめてから気づいたのだが,アップダウンのある道が多い.
というわけで,明日香村巡りには電気自転車の活用が効率的ではないかと思う.

2日目に訪れた場所は

1. 高松塚古墳(及び壁画館)
2. 文武天皇陵
3. 鬼の雪隠
4. 鬼の俎
5. 天武・持統天皇陵
6. 亀石
7. 橘寺
8. 川原寺跡
9. 石舞台古墳
10. 岡寺
11. 飛鳥板蓋宮跡
12. 酒船石
13. 亀形石造物
14. 酒船石遺跡
15. 入鹿首塚
16. 飛鳥寺西槻(飛鳥寺西方遺跡)
17. 飛鳥寺
18. 飛鳥池工房遺跡
19. 大原の里(中臣鎌足生誕地)
20. 飛鳥坐神社
21. 甘樫丘
22. 雷の丘

である.
改めて見返すと外から眺めるだけの場所も多かったとは言え,よくまわったものである.
詳細は以下に記す.





1. 高松塚古墳(及び壁画館)
このときは2か月後に再び訪れることになるとは夢にも思わなかった.
また,高松塚古墳に関しては詳しく書くはずなのでここでは省略.

2. 文武天皇陵
高松塚周辺地区公園のすぐ外にある.
またの名を檜隈安古岡上陵という.
文武天皇は火葬の後,この陵に葬られたと「続日本紀」に記されている.
宮内庁管轄下にあるため,立ち入り禁止.

3. 鬼の雪隠
4. 鬼の俎

上記二つは封土を失った古墳の石室の一部である.
大化2年の薄葬礼の規制に合わせて作られている.

5. 天武・持統天皇陵
数多くの天皇陵の中で被葬者がほぼ確定しているのはこの陵のみと言われている.
なぜか制礼札は整備中であった.
もちろん,宮内庁管轄下にあるため,立ち入り禁止.

6. 亀石
何のために作られたか不明.
川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石ではないかという説あり.

7. 橘寺
聖徳太子誕生の地であり,太子の父 用明天皇の別宮を寺に改めたのが始まりとされるが確かなことは分かっていない.

8. 川原寺跡
飛鳥四大寺の一つであるが,詳しいことは分かっていない.
平城京遷都の際も唯一,飛鳥から移転することはなかった.

9. 石舞台古墳
教科書等でも見かける,明日香村でもっとも有名な史跡であろう.
早くから石室を覆う盛り土が失われ,巨大な天井石が露出していた.
蘇我馬子が被葬者との説あり.

10. 岡寺
草壁皇子の住んだ岡宮跡に作られた寺.

11. 伝飛鳥板蓋宮跡
皇極天皇の宮殿跡.
歴史に名高い大化の改新の舞台でもある.

12. 酒船石
石の上面に,円や楕円の浅いくぼみや,それを結ぶ細い溝などが掘られている.
酒や油,薬などを作るための道具とする説や庭園の施設とする説もある.

13. 亀形石造物
亀形石槽を含む導水施設や石敷き・石垣・石段など.
天皇祭祀に関わる施設であったと推定されている.

14. 酒船石遺跡
日本書紀 斉明天皇2年の条にある「宮の東の山の石垣」にあたる遺跡である.

15. 入鹿首塚
大化の改新で殺された蘇我入鹿の首塚と伝わる.

16. 飛鳥寺西槻(飛鳥寺西方遺跡)
亀形石造物で出会ったボランティアガイドさんにちょうど訪問日に現地説明会を行っているというので行ってみた.
飛鳥寺西槻といえば日本書紀で何度も出てくる場所である.
中大兄皇子と中臣鎌足が出会った場所であり,壬申の乱では留守司の高坂王を軍営を構えたところである.
今回の現地説明会では石組溝,砂利敷,柱穴等が見つかったとの説明であった.
また,柱穴内で焼土が発見されたとのことであった.
ところで,ここを訪れる2,3日前に,この焼土が大化の改新の戦火跡ではないかという報道をみていたので,思い切って質問させて頂いた.
その回答によれば,文献を見る限り,壬申の乱の戦火跡と想像することはできるが確定できる証拠などは一切見つかっていないということであった.
また,この焼土は柱が焼け落ちた際に入ってきたというより,建物または柵などが燃え尽きたあと,掃除などする過程で人為的に放り込まれた可能性が高いということである.
そういうことであれば,大化の改新ではなく壬申の乱の戦火によるものと考えるほうが論理的であろう.
ちなみに広場の名称ともなった槻の木の根っこなどの痕跡はまだ見つかっていないそうである.
かなり巨大な木であったと推測されるため何かしらは見つかるはずとのことであったが,今後の発掘に期待である.

17. 飛鳥寺
蘇我馬子が創立した日本最初の寺院で法興寺,元興寺ともいう.
百済からの渡来人により建設された.
本尊飛鳥大仏は日本最古の仏像で中国風のどこか厳しさをのこすお顔.

18. 飛鳥池工房遺跡
7世紀後半から8世紀にかけての工房跡.
炉跡,廃棄物の堆積層,建物跡,塀跡,井戸跡などの遺構が発見されている.
日本最古の銅銭・富本銭の鋳造も行われていた.

19. 大原の里(中臣鎌足生誕地)
藤原鎌足産湯の井戸や鎌足の母である大伴夫人の墓がある.

20. 飛鳥坐神社
創建は明らかでないが,かなり原始に近い信仰をもっていることから大和王権がやってくる前から存在していたと考えられる.
飛鳥の地名もここからとられた可能性もあるかもしれない.
万葉集にも飛鳥の神奈備として数多く謳われている.

21. 甘樫丘
飛鳥古京,大和三山,藤原京などを見晴らすことができる.
同丘には蘇我蝦夷・入鹿親子が大邸宅を構えていた遺跡もあるというが,今回は時間の関係上見ることができなかった.

22. 雷の丘
「大君は神にしませば天雲の雷の上に庵りせるかも」 柿本人麻呂

以上が伊勢・飛鳥・橿原旅行記 2日目である.
3日目は飛鳥の残りと橿原を訪れる.




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by Allegro-nontroppo | 2014-04-22 19:12 | 旅行記
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