国譲り-天津神-の神社訪問記

神宮に参拝したからには、行っておかねばならないだろうと、東国三社参りに出かけた。
この機会にと、関係しそうな神社もいくつか参拝したので、忘れないうちに記しておこうと思う。
この日は七五三の翌日で土曜日であったので、たくさんの着物に千歳飴という子供たちを見かけた。
なんとも微笑ましい光景ではあるが、神社の本来の雰囲気を味わうには失敗の日程であっただろう。

 今回のテーマとしては、国譲りの神々 天津神編と言ったところであろうか。
訪問した神社は以下のとおりである。

①静神社
②息栖神社
③鹿島神宮
④鎌足神社
⑤香取神宮
⑥神崎神社




①静神社
 この神社は今回訪問した神社のうち一つだけかなり離れた場所にある。
かつて、東国の三守護神として鹿島神宮、香取神宮、静神社として崇拝されてきたらしく、今も常陸国二ノ宮とされている。
主祭神は建葉槌命で相殿神は手力雄命、高皇産霊命、思兼命である。
本殿の建築様式についてはほとんど確認できなかったが、唯一千木が内削ぎで、鰹木が六本であることは確認できた。
また、その配置についても第一の鳥居から本殿まで階段は上るものの直線上に置かれており、かなりオーソドックスな配置であると感じられた。
末社に手接足尾神社があり、手足の健康を守護する神が鎮まっているとのことで、当社祭神との関係など考えさせられるところではある。

②息栖神社
 東国三社の一つで主祭神は久那戸神(岐神)、相殿は天乃鳥船と住吉三神である。
社殿は鉄筋コンクリートで造られたものらしく、形式は私にはよく分からない上に、千木も斜めに切られていて内削ぎだか外削ぎだかよく分からなかった。
当神社は元々その名の通り沖洲であったものが陸続きとなり、集落ができた場所に鎮祭されたものらしい。
祭神、建築様式、鎮座の地など不思議な部分がいくつかある神社である。

③鹿島神宮
 今回廻ったなかで、最も有名であろう神社が鹿島神宮である。
常陸国一の宮で東国三社のうちのひとつ。
祭神は武甕槌大神である。
奥宮には武甕槌大神荒魂が祀られている。
本殿は修理中でその姿をみることは叶わなかった。
敷地内には神鹿がいる。
この鹿島神宮より分霊を春日大社に遷座した際、神鹿の背にのせて奈良まで行ったということで、奈良公園の鹿たちとも繋がりが深いはずだが、ここの鹿は鹿園で飼育されているためか、奈良公園の鹿のように野生味がないと感じた。
ここでは宝物館にも立ち寄り、国宝の神剣韴霊剣を見ることができた。
初代神剣韴霊剣は石上神宮に納められ、鹿島神宮にある神剣韴霊剣は二代目とのこと。
同じ長さ、重さの模造品を手に取ることができたが、とても重く剣として振り回すことはできないと思われる。
柄や鞘をつけるとどれだけになるのだろう。
中央を両手で持てば持ち運びは可能であることから、神事用と考えて間違いないだろう。

④鎌足神社
 鹿島神宮の近くに鎌足神社が鎮座している。
中臣鎌足と言えば、大化の改新の中心人物の一人で、後に藤原の姓を賜った、藤原氏の始祖であるが、生誕地には常陸説と奈良説がある。
その常陸説がこの鎌足神社の鎮座地ということらしい。
生誕地はともかくとしても、春日大社を創祀したのは藤原氏であるから、常陸国や下総国とは関わりが深いと推察される。

③鹿島神宮追記
 ここで北浦湖畔に立つ鹿島神宮の一の鳥居を見に行った。
ここもそうだし、今回みることは叶わなかったが、息栖神社の鳥居も水中に立っている。
考えさせられる。

⑤香取神宮
 下総国一の宮で東国三社の一社、香取神宮である。
祭神は経津主大神(又の名を伊波比主命)で、奥宮に経津主大神荒魂が祀られている。
社殿、本殿の修理が終了したばかりらしく、極彩色の飾りや黒塗りが非常に美しい。
何も知らずに訪問したがよいタイミングであった。
千木は外削ぎで鰹木は八本であった。
ここの摂社匝瑳神社には経津主大神の親神、磐筒男神と磐筒女神が祀られている。
ここ香取神宮祭神経津主大神も鹿島神宮同様、春日大社に分霊されている。

⑥神崎神社
 最後に神崎神社を訪れた。
祭神は天鳥船命、大己貴命、少彦名命、面足命、惶根命である。
レンタカー返却の関係であわてて訪れたため、鰹木の確認を怠ってしまった。
千木は外削ぎである。
記紀の国譲りで関係のあった天津神たちの神社をまわるというコンセプトで訪れた神社であったが、勉強が足りず、ただ訪れただけという結果になってしまった。
境内外には八坂神社があり、祭神は建速須佐之男命とされているが、ここの祭は古くから女神の御輿といわれ、櫛稲田姫を祀っているとの説もあるということだ。

 以上が国譲り-天津神-の神社訪問記である。
この神々についてもいずれ詳しく調べてみたい。
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by Allegro-nontroppo | 2013-11-18 01:12 | 国譲り ー天津神ー
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