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山王塚古墳・発掘調査見学会

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少し前のことになるが,312日に川越市教育委員会による山王塚古墳の発掘調査見学会に出かけた.

山王塚古墳は非常に珍しい上円下方墳である.

午前中の見学会には何とか都合をつけられたので出かけることにしたのである.


山王塚古墳概要

南大塚古墳群(大袋新田支群,豊田本支群,大塚支群,豊田町支群)のうち最終段階と考えられる大塚支群に属する.

南大塚古墳群は5世紀前葉から7世紀代に造られ,小規模な前方後円墳と多くの小円墳から成っている.

形状:上円下方墳(上円径;35m, 下方一辺:約63m)

築造時期:7世紀後半(終末期古墳)と推定

7世紀頃の周辺地域:

716年に高麗郡の建郡(中央の地方経営政策の一環,渡来人の移住)

・南北に貫く古代の官道・東山道武蔵路(山王塚古墳の西方)

7世紀後半創建・勝呂廃寺(坂戸市)


・最初の上円下方墳がいつ,どこに造られたのか分かっていない.関西では石のカラト古墳のみ.

・国指定史跡を目指すため,詳細な石室の調査については指定が取れてからとなる(古墳盛土の形状が重要となるため)


上円部 版築の跡

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下方部 盛土の跡

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古墳正面の周溝には土橋がある

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石室に使われる筈だった石か?

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周溝の一部はだらだらと堀こまれている

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山王塚古墳,そして上円下方墳もまだまだ分からないことが多いことがよく分かった.

今後行われるであろう石室の調査で被葬者などの特定を心待ちにしたい.

追記
南大塚古墳群から出土した遺物も展示されていたので写真を貼っておく(山王塚古墳では見つかっていない).
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by Allegro-nontroppo | 2016-03-21 23:34 | 講演会,シンポジウムなど