発表された遺跡は「発掘された日本列島2016」で取り上げられている遺跡であった. 後日,「発掘された日本列島2016」に出かけたので感想も交えつつ,概略を記す. 河原口坊中遺跡(相模川左岸) →しがらみ状遺跡…編まれている ・弥生時代後期と推定 ・縦材等間隔 ・横材60cm近く ・袋状につくられている部分がある…魚猟施設 弥生時代中期…竪穴式住居,方形周溝墓 しがらみ状遺跡より古い…大型槽,木製鍬,農具,掘立柱建物の柱材,一木ばしご,櫂状木製品,杵と臼,紡織具(機織具),朱漆塗りの木製品 卜骨(複数点),鹿角製剣把,柄付き環状石器,小銅鐸,鉄斧 有馬条里遺跡 古代条里制が残っている地域 榛名山 二つ岳の噴火 ・6世紀初…降下火山灰,火砕流,泥流 ↓20~30年 ・6世紀中葉…降下軽石,泥流
溝…畑が展開(その前は竪穴式住居) ② 6世紀中葉の噴火直前 水田は小さな区画 淡水面を狭くする 傾斜地 高い部分に水路…噴火で埋まったが20~30年以内に復興 ③ 6世紀中葉に堆積した泥流上面 竪穴式住居,集落域として復興 噴火からの復興遺跡…前橋市総社北川遺跡,千足遺跡,高崎市下芝天神遺跡,金井下新田遺跡,金井東裏遺跡 地域豪族の地域開発の真っ最中…豪族手動での復旧作業 神屋遺跡(常陸国信太郡小野郷) 竪穴式住居74棟 土玉637点…全体の9割 1~3cm 30g以下:小型の魚の刺し網漁 管状土錘…全体の1割 5~1cm 50g前後:コイ・フナの引き網漁 紡錘車 8C前葉 13車 3個 ↓建物少なく紡錘車が出ない 9C中葉 21車 7個 糸を紡ぐのが盛んになる 後葉 17車 8個 元々は赤く塗られており、「大刀自」とヘラ書きされているものが発見される→女性の有力者がいた 大型円形土坑 →火のし(古代のアイロン,長さ27cmくらい),緑釉土器など:祭祀埋納(10世紀前葉) 火のしのX線調査 最初は2つの鋲でとめていたが改良し3つの鋲へ 木製の取っ手(少し木が残る) その他…墨書土器,施釉陶器,人面土器(災いから逃れるため埋める:祭祀) ・漁労中心 ・糸や布による生産・経済活動 ・信太郡太野郷→正倉院,中家郷→法隆寺:調庸 ・緑釉陶器をもてる,読み書きできる有力者,大刀自のような有力者:経済的に有利 発掘された日本列島みどころ解説 古墳が築造された場所が少しずつ移動・大王墓の地域移動とリンク,影響を受けている 中山瓦窯跡 奈良時代 最古の鬼瓦…奈良時代初期は鬼の全身であった 中津居館跡 南北朝 大量の輸入銭を納めた備前焼壺 伏見城跡(指月城) 安土桃山~江戸時代初頭 →赤い漆を塗って金箔を貼っていた…漆のみ残っている 大萱古窯跡群 安土桃山~江戸時代 瀬戸黒,黄瀬戸,志野:窯道具,窯の構造変化など 旗本花房家屋敷跡遺跡 江戸時代 花房家:鉄砲に関する役職:火消しをしていない時は鉄砲の練習をしていた →火薬を身近に置いていた(湿気の多い地下室で安全に保管した) 徳川幕府安定・1686年花房家は落ち度により逼塞・小普請に降格…しばらくの間無役でいた,火薬をしまったままになった 幕末に需要が増えても忘れたままになっていた(掘り出した痕跡がない) 石峠Ⅱ遺跡 縄文時代早期~中期 特殊な複式炉(実際の機能は分からない) 高橋遺跡 縄文時代 横野山王原遺跡 「天地返し」の痕跡 畑の復興…かなり深く掘り込んでいる 多賀城 新羅人瓦工の派遣 地震の直前→博多で瓦職人がつかまる…多賀城に送った →文献とあう発掘成果
by Allegro-nontroppo
| 2016-08-07 21:38
| 講演会,シンポジウムなど
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