上生菓子で夏花を愛でる2014 ②

またまた,上生菓子を購入してしまった.

今回はくらづくり本舗(HPはこちら→)の上生菓子である.

里の萩(さとのはぎ)

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小倉餡包みの草色と白煉切のキントンソボロです.
本紅色新挽粉を散らして『夏萩』を表しました.

萩の花は,秋の七草のひとつです.

9月頃に蝶形の花を総状につけます.

山地など,秋の到来が早いところでは,夏の間に早々と咲くものを『夏萩』といいます.

草色のキントンソボロで,萩の葉が青々と茂っている様子を表し,本紅新挽粉をかけて『萩の花』に見立てました.

以上HPより.

夏の草原に萩の花が咲いているところを遠くから見た風景ということで,非常に日本らしいお菓子だと思う.

餡は粒餡だが,そこまで粒が残っているように感じなかった.

粒餡には間違いないので,全体的に口どけは良くないということで,甘味は口に残る.


涼やか(すずやか)

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白中割餡包みの黒すり胡麻入り雪平餅です.
水色錦玉を流し,朝顔の葉を付け,涼やかな『井戸辺』の風景を模りました.

8月は,一年を通して一番暑い季節です.

涼を求めて,水辺に出かけることも多くなると思います.

涼水の中でも,一番冷たい水が地下から湧き出る井戸水で,夏の暑い季節の涼しげな井戸辺の風景を雪平餅を使い,涼感たっぷりに仕上げてみました.

以上HPより.

かなり好みである.

薄い雪平餅の中にぎっしりの白あんが入っているが,後にひかない適切な甘さであり,名前を裏切らない涼やかさであった.

見た目も「井戸辺の風景」ということで,涼しい.

上生菓子らしいとは言えないかもしれないが,このセンスを来月以降も期待したくなった.


紅芙蓉(べにふよう)

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薄紅色と白煉切のボカシで『芙蓉の花』を模りました.
中餡は,小豆皮むき餡です.

芙蓉の花は,晩夏から初秋にかけて淡紅色の10センチほどの五弁の花を咲かせますが,一日で萎びてしまいます.

まれに,白花もあり『白芙蓉』といい,はじめは白色から紅色に変わる『酔芙蓉』の八重咲きもあるそうです.

可憐に咲く芙蓉の花を煉切餡を使い表現しました.

以上HPより.

写真では分かりにくいが,薄紅色と白煉切のボカシで芙蓉の花を作っていて,細かいところに芸があるなと思わせる.

全体的に固いような気がしたけれど,口どけが良いのでこれはこれでよい.

今回,一番オーソドックスではあるけど,手抜きなくおいしいのが素晴らしい.


晩夏(ばんか)

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黄味中割餡に半栗を付けて『栗かの子』に仕上げました.
赤とんぼと氷餅を塗して,秋の近づく『晩夏』を表しました.

最近では、猛暑と呼ばれる暑さですが,旬ともなると朝晩は涼しくなり,なんとなく秋の気配が感じられます.

そんな風景を表現したく,栗かの子を使い『初茜』と『氷餅』で涼しげな風を表し,夏惜しむ晩夏を仕上げました.

以上HPより.

黄味中割餡はしっとりしている.

全体的にはやはり栗の味が口に広がる.

見た目といい,味と言い,秋のお菓子というイメージである.

旧暦にあわせて,8月と言えどもこのようなお菓子が必要なことも多いのであろう.

個人的には,9月以降に味わいたいお菓子であった.


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by Allegro-nontroppo | 2014-08-09 20:38 | あれやこれ
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